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万博トイレのあたらしい「かた」
A new typology for All-gender toilet in the Expo

設計
斎藤信吾建築設計事務所 + Ateliers Mumu Tashiro
施主
公益社団法人2025年日本国際博覧会協会
所在地
大阪府
用途
大阪・関西万博2025, トイレ
構造
W+S
規模
地上1
敷地面積
201.15㎡
延べ面積
56.19㎡
状況
竣工
竣工
2024/12/01

2025年日本国際博覧会休憩所他設計業務プロポーザル 優秀選定者

2025/10/14 グッドデザイン賞2025受賞

現代を生きる人々は、多様な文化や国籍、宗教的背景を持ち、体格や身体能力、「こころ」と「からだ」のあり方も多様化しています。このような状況においては、従来の標準的な「人間像」を前提とした建築計画を見直し、現代にふさわしい新たな「かた(typology)」から建築を捉え直す必要があります。本計画では、視覚・聴覚障がい者や車椅子利用者とのワークショップを重ね、性の多様性や文化・宗教への配慮を踏まえた空間づくりを行いました。異なる個性が互いに尊重されながら共存し、「へだたりながらもひとつながり」となる風景の実現を目指しています。

本トイレは、鉄骨造2棟と木造12棟からなるユニット群で構成され、配置によってゾーニングを行っています。各便房の役割に応じて寸法を調整し、多角形と矩形を組み合わせた7つの平面パターンを構成しました。高さも鉄骨造棟は9.0mおよび11.5m、木造棟は2.75mから5.0mとし、多様なスケールの重なりを生み出しています。

施工においては、鉄骨造棟は工場でユニット化し現場へ搬入・据付を行い、木造棟は地域材である杉材を用いて現場で組み上げました。鉄骨棟はボルトを土間上レベルに設けることで、将来的な解体・転用にも配慮しています。外装は同一の仕上げとすることで構造の違いを一体的に見せつつ、内観では鉄骨造の繊細さと木造の素朴さが対比的に現れます。両者をつなぐ内装材としてホーローパネルを用い、異なる素材や構法の個性が調和する空間としました。

来場者には、大屋根リングから全体を俯瞰しつつ、各ユニットの違いを体験しながら楽しんでいただくことを想定しています。多様な個性の集合がひとつの風景として立ち上がる、新しい公共建築のあり方を提示しています。

Good Design logo
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#コンペティション・プロポーザル, #ワークショップ, #新建築, #グッドデザイン賞

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