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旧飯田家住居改修計画(第Ⅰ期)

設計
斎藤信吾建築設計事務所
所在地
東京都
用途
住居
構造
W
規模
地上2
敷地面積
150.00㎡
延べ面積
3000.00㎡
状況
竣工
竣工
2024/03/31

佃島 旧飯田家住宅改修計画

隅田川の河口に位置し佃島住吉神社の例大祭などの文化が残る佃島は、 東京湾岸エリアのタワーマンション群を遠景とする一方で、 江戸時代から続く町並や文化などの美しい歴史的景観が近景として残り、 その保存と継承の重要性が問われるエリアです。

旧飯田家住宅は魚問屋を生業としていた築100 年を超える出桁造町屋です。 常時は問屋、祭礼時は神輿の御仮屋としての設えをもつ町屋を、 かつての面影の復元と更新を行うことで歴史的建築の保存活用を試みました。 唯一無二の佃島の生活文化を東京ウォーターフロントの未来に繋げることで 400 年続く江戸漁師町の風景を後世に継承していくプロジェクトです。

魚問屋らしさを残したファサード

最大限に既存を活用し、改修が必要な箇所についても佃島の景観に合う材料や色を採用しました。 手押しポンプのある土間の入口の鴨居には、商家のステータスとなる背の高い人見梁が用いられています。また大八車がスムーズに出入りできるように敷居は取り外し可能な仕様になっています。 私たちは劣化が激しかった建具部分の改修を行い、魚問屋であった旧飯田家住宅の顔とも言える商いの場を、佃島の町並として保存しました。

既存に溶け込む色づかい

屋内空間は建具を中心に改修を行いました。垂壁や柱梁の雰囲気に合わせて色を選び、改修前よりも部屋に統一感が生まれながらも町屋の風情は残しています。 「表座敷・上」と「表座敷・下」が連続する本住宅で1 番大きな空間は、漆喰をイメージした白を基調とすることで爽やかで開放感のある仕上がりになりました。収納や廊下に面する扉は周囲の建築部材と同系統の色を選択しつつも、空間を明快にするアクセントカラーになっています。

最低限設備の導入

システムキッチンを導入し、最低限の調理環境を整備しました。ステンレス素材のキッチンは木質の建築に対して良いコントラストになっています。 他にもウォシュレット付きのトイレを導入するなど、現代人の生活スタイルに合わせた仕様に更新しました。

#改修, #保存, #重要文化財

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